皆川明(Akira Minagawa)

 
参考文献
毎日ファッション大賞公式サイト
mina perhonen公式サイト
 


 
 

ふりがな

みながわ・あきら

生年月日

1967年生まれ

出身地

東京都

出身校

文化服装学院2部(夜間部)服装科

 
 
顔写真

 
 
 

陸上選手だった学生時代/初期キャリア

 
東京23区の南端に位置する大田区の蒲田地域にて昭和42年(1967年)に誕生。
 
学生時代はアスリートであったという過去を持ち、
10代の頃は部活を通じて長距離走のランナーとして活躍。
 
高校を卒業した体育系の大学に進学して駅伝やマラソンで活躍し、
卒業したら体育教師になるという夢を描いたものの、
高校3年生の頃に大きなケガをしてしまい、それらの夢を断念。
 
失意の中、高校を卒業するとフランス・パリへ一人旅行/語学留学にでかけた。
 
もともとは語学習得のために訪れたパリであったが、
現地でひょんなことからパリコレに関する仕事のお手伝いをする機会に恵まれ、
ハイファッションの仕事に対する関心をもつようになった。
 
パリ滞在を経て帰国したのち、
数々の世界的なデザイナーを輩出してきた新宿西口エリアの
文化服装学院の夜間部に入学し、
21歳を迎える1987年から服作りの勉強を開始。
そして、時間が空いている昼間は縫製工場にて働いた。
 
1989年に同校を卒業してからは約5年に渡ってメーカーに勤務し、修行を積む。
 
 
 

1995年にミナ(のちのミナ・ペルホネン)を創設

 
26歳の頃までアパレル会社のスタッフとして働いたのち1995年に
事業を100年間継続していく事を大きな目標とし、
 

  • 自分達でテキスタイルを作る
  • 手作業のものづくりを大事にする
  • 長く着られるものを作る
  • 大量生産は行わない

上記のような先進的な特徴・コンセプトをもった「mina」というブランドを立ち上げ、
東京郊外の八王子を拠点として
プロのデザイナーとして本格的なスタートを切った。
 
何の後ろ盾もない中でのスタートとなり、
密着テレビ番組による皆川氏の発言によると、
ブランドがまだ起動に乗っていなかった初期の頃は
ブランドの売上だけでは食べていけず、
東京の魚市場でアルバイトをして食つなぐ生活を続けた。
(早朝から昼間までは魚市場で働き、午後からはアトリエにて活動)
 
魚市場での3年間のキャリアの中で様々な事を学び、
ブランドの事業もようやく軌道に乗ってきた中、
1999年には八王子より都心に近い杉並区の阿佐ヶ谷にアトリエを移転。
 
大手セレクトショップに作品が買い付けられはじめ、
皆川氏の才能一本でブランドが急成長する中、
2000年には遂に都心の自由が丘に拠点を移す事に成功したほか、
初の直営店もオープンさせる事が出来、
ここからブランドは加速度を上げて成長していく。
 
2003年にはブランド名を「mina」から「mina perhonen」へと改称した。
なお、minaは"私"、perhonenは"蝶"を指すフィンランド語。
同年にはロンドンファッションウイーク(ロンドンコレクション)にも参加。
 
 
 

2000年代半ばにパリコレデビュー/毎日ファッション大賞を受賞

 
 
ブランド設立から東京コレクションや
その他の都市のコレクションに参加する事なくショーと無縁のブランドだったが、
2004年にはゆかりのあるフランス・パリで開催される
パリコレクションにデビューし、
過剰に無駄なお金をかけない小規模なランウェイショーを開催するようになった。
 
2000年代半ばからは、
作品の完成度やものつくりの姿勢などが高く評価され、
北欧の企業などとのコラボプロジェクトも活発化。
 
そんな中、2006年には国内最高ランクのデザイナー向け賞である
「毎日ファッション大賞」の第24回大会において、
見事にグランプリを獲得し、三宅一生・川久保玲・山本耀司などと肩を並べる存在となった。
 
 

2010年代以降の活躍

 
 
無駄なお金をかけたくないためか?、
2000年代後半からはパリコレから撤退して再びショーを開催しないようになるが、
2010年代に入ってデザイナーとしての評価はますます上がっていき、
2012年には東京スカイツリーのスタッフ公式ユニフォームのデザインを担当。
 
2016年にはNHKの「プロフェッショナル」で仕事ぶりに密着が入るなど
たくさんの密着・ドキュメント系番組にも取材され、
業界人だけでなく一般層までその名を知るデザイナーに。
 
 
創設以来、まったくコンセプトを変える事なく
少量生産でクオリティの高い作品を一つ一つ大事に手作りしてきた人物で、
日本最高峰の「アルチザンブランド系デザイナー」と称される。
 
 
サステナブルなモノづくりをするデザイナーに
スポットが当たり始めているご時世の中、
ようやく時代が皆川氏の思想に追いつき、高い注目を浴びる。
 
 
 


 
関連人物

  • 中村ヒロキ(visvim)・・・・・皆川氏と似た思想をもつ、国際的なアルチザン系デザイナー

 
 
 
 
 

 

 
 
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