3大コングロマリット
概要
コングロマリット(conglomarate)とは、
"企業共同体"
"企業集団"
といったような意味合い。
そして、ファッション(服飾/宝飾等)業界は、
1980年代あたりから次々に起こったブランド買収により、
3つの巨大なコングロマリットが存在する。
それが
- LVMH
- KERING(旧PPR/ピノー・プランタン・ルドゥード)
- リシュモン
の3つ。
この3グループの事を「3大コングロマリット」と呼ぶ。
日本関連で言うと、
1993年にKENZOブランドがLVMH傘下に入った。
ちなみに、創業者の高田賢三氏は買収と共にブランドを去ったわけではなく、
1999年まで、買収前と同じようにデザイナーを務めてきた。
LVMH(モエヘネシー・ルイヴィトン)
モエヘネシーとルイヴィトンの合併により、1987年に発足。
フランス系のコングロマリット。
その後、ビジネスマンのベルナール・アルノー氏が手腕を発揮し、
ジャンルの垣根を超えて次々に世界中のブランドをブランドを買収し、
世界最大規模のコングロマリットへと成長させた。
[LVMHの特徴]
ファションだけでなく、酒系ブランドまで幅広く保有している点。
一方で、宝飾・腕時計ブランドは少なめ。
【2020年時点の主な保有ブランド】
- LOUIS VUITTON
- クリスチャン・ディオール
- FENDI
- セリーヌ
- KENZO
- LOEWE
- GIVENCHY
- マークジェイコブス
- ショーメ(宝飾系)
- ブルガリ(宝飾系)
- タグホイヤー(宝飾系)
- モエ・エ・シャンドン(酒)
- ヘネシー(酒)
- ドン・ペリニヨン(酒)
その他、高級な香水/コスメブランドなど
保有ブランドは世界最大規模。
ケリング(旧PPR)
フランソワ・ピノーという人物が創設した
フランス系のコングロマリット。
(kering.com)
元々はピノー・プランタン・ルドゥード(通称=PPR)
という組織名であったが、2013年に「ケリング(KERING)」へと組織名を変更。
1999年にGUCCIとサンローランを買収し、
その2つのブランドを
- トム・フォード(天才デザイナー)
- ドメニコ・デ・ソーレ(天才経営者)
という敏腕2人が率いてきた中でグループの規模が急成長。
こちらのコングロマリットは服飾系ブランドが中心。
パリコレやミラノコレクションにおける中心的ブランドが多い。
2005年からは創業者であるフランソワ・ピノーの息子である
フランソワ=アンリ・ピノーが新会長/CEOに就任。
<2020年時点での主な保有ブランド>
- GUCCI
- サンローラン
- ボッテガヴェネタ
- バレンシアガ
- アレキサンダー・マックイーン
- Brioni
- ブシュロン(宝飾系)
リシュモン(Richemont)
こちらのコングロマリットはフランス系ではなく、
腕時計業界のトップを走るスイス系のコングロマリット。
世界的な宝飾/腕時計ブランドを数多く保有している事が大きな特徴。
一方、服飾系ブランドはChloeなどわずか。
ただ、1980年代の伝説的なデザイナー、
アズディン・アライアのALAIA復刻させるなど、服飾分野を強化傾向。
<2020年時点の主なリスト>
- カルティエ
- ヴァンクリーフ&アーベル
- Aランゲ&ゾーネ
- ボーム&メルシエ
- IWC
- ジャガー・ルクルト
- パネライ
- ピアジェ
- ロジェ・デュブイ
- ヴァシュロン・コンスタンタン
- Chloe
- dunhill LONDON
- ALAIA PARIS
3大コングロマリットの詳細(詳しい歴史/売上高推移など)
以下の個別情報ページには、より詳しい情報あり。
3つの中では、規模的にLVMHがダントツの存在。
ケリングとリシュモンはほぼ同規模。
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