プレタポルテ(Pret-a Porter)とは?
「プレタポルテ」の意味/英訳語
パリモード界の基本用語であるプレタポルテとは、
アルファベットで言うと、"Pret-a-poter"。
1995年公開のファッションショー関連映画「プレタポルテ」を通じ、
単語自体は有名ながら、業界人以外にとっては、その意味合いがわかりづらかい単語と言われる。
そんな、プレタポルテという語句とは、
英単語にすると"ready-to-wear(RWT)"で、
- pret=準備ができている
- porter=着用する
でready to wearという英訳通り、
「着用する準備ができている(既製服)」
という意味。
口語調でいうと、
「お店で購入したら、店を出てすぐに着用できる完成品(既製服)}
というような意味合い。
注文者にピッタリ合うシルエットに仕立て上げられ、
時間をかけて制作されて完成したらようやく着用できる
「高級仕立服(=オートクチュール/Haute Couture)」の対極的な存在。
オートクチュールとの主な違い
- 試着(フィッティング)のため、店/アトリエに通う必要がない
- 完成まで待つ必要がない
- オートクチュールより手に入りやすい価格帯で提供される
「プレタポルテ」文化の発展の歴史
1950年代頃までのフランスのパリにおいて、
一部の富裕層女性しか手に入らないオートクチュールの服が栄華を極めていた。
しかし、1960年代に入るとイタリア移民であるピエール・カルダンが
もっと幅広い人々にファッションは開放されるべきだという
先進的な考えかたを武器に、誰でも手に入れられるプレタポルテの文化を根付かせる。
1970年代に入ると日本からやって来た高田賢三をはじめとした
新世代のデザイナーもその流れに追随し、
それまでのパリコレクションにはオートクチュール部門しか存在しなかったが、
1970年代半ばに入ると、"プレタポルテ部門"も設けられるようになる。
1980年代に入ると、パリにおいてKENZOをはじめとした
プレタポルテ専業系ブランドが大半を占めるようになり、
オートクチュール文化を完全に追い越す存在となった。
時代の流れの中で、もともとオートクチュール部門を保有していたものの
それを閉鎖してプレタポルテ専業系ブランドになった歴史をもつブランドが多い。
プレタポルテ系のファッションショー
- パリコレクション(プレタポルテ部門)
- ミラノコレクション
- NYコレクション
- 東京コレクション
- ロンドンコレクション
- 上海コレクション
パリコレのオートクチュール部門を除いて、
現存する世界のファッションショーイベントは、ほぼすべてプレタポルテ系のイベント。
オートクチュール部門を保有しない主なプレタ専業ブランド
- ルイ・ヴィトン
- クロエ
- LANVIN
- MIUMIU
- ヴィヴィアン・ウエストウド
- ISSEY MIYAKE
- KENZO
コムデギャルソン - ヨウジヤマモト
- リックオウエンス
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