ジェームス・ジェビア(James Jebbia)
参考文献
https://www.vfc.com/brands/supreme
https://cfda.com/cfda-fashion-awards/2018
生い立ち/初期キャリア
1960年代前半生まれ。父親はアメリカの軍人、母親はイギリス人という英米ハーフ。
もともとはアメリカのニューヨーク暮らしだったが
18歳の頃に母親の母国であるイギリスに引っ越して
ロンドンの南側に広がるウエスト・・サセックス州にて工場労働者として過ごす。
わずかな英国生活を経て19歳の時(1980年代前半)にイギリスからアメリカに戻り、
ニューヨークにてショップ店員やフリーマーケット出展者として生計を立てるようになる。
20代半ばだった1989年、Unionという自分の小さな店をオープンして
ストリートウェアなどの販売をするようになり、
STUSSYの創業者であるShawn Stüssyがデザインする衣料を取り扱うまでになる。
また10歳くらい年上のショーンとの付き合いがきっかけでSTUSSYのビジネスにかかわるようになった。
1994年にSUPREMEを設立
しかしそのショーンが若くしてセミリタイアしてしまい、
仕方なく1994年4月、NYのラファイエット・ストリートにて
シュプリームのビジネスをスタート(店を開く)し、
スケーターをターゲットとしてスレートボードなどの販売をスタート。
そして、スケートボードだけでなくTシャツなどのアパレル商品やアクセサリーもデザイン・販売するようになった。
店はその後、スケートボードの販売店ではなく、
スケーターのための衣料品/アクセサリー店として発展していき、
現地の若いスケーター達の間で大ブレイク。
2000年前後の時期にはアメリカ以外でもブランドの人気が上がり、
日本においてもSupremeはSTUSSYと並ぶ2大外資系ストリートブランドとして人気が定着。
2010年代に入るとパリコレでのLOUIS VUITTONとの奇跡のコラボなどが起爆剤となり、
完全にSUPREMEは世界最高峰の高級ストリートブランドとして扱われるまでになった。
株式の半分を売却/アメリカの年間最優秀メンズデザイナーに
その創業者であるジェビアは2017年夏、カーライルグループに自身がもつ株式の半数を売却。
その後、Supremeは2020年にVF Corpに買収され、同社の傘下ブランドとなった。
一般的にはビジネスマンの印象が強くてデザイナーのイメージはないが、
2018年度のCFDA Awardsでは
- ラフ・シモンズ
- ヴァージル・アブロー
- トム・ブラウン
- トム・フォード
と共に「アメリカ年間最優秀メンズデザイナー賞」にノミネート。
(正確に言うと、他の人は「一人の人間」がノミネートされているのに対し、
デザインチーム制と思われるSUPREMEについてはデザイナー名「SUPREME」としてノミネート)
メディア嫌いで滅多に表舞台に姿を現さないジェビア氏ながら
本番にはノミネートデザイナーの1人として式典に参加し、
他の世界的デザイナー達を抑えて栄誉ある賞を受賞すると、
その世界最大のファッションアワードにてスピーチを行って大きなニュースとなった。
関連人物の詳細プロフィール
- シェーン・ステューシー
- ルーク・メイヤー・・・・・8年間に渡ってSupremeのヘッドデザイナーとして活躍し、ブランドの成長に大きく寄与した人物。のちにJIL SANDERのデザイナーに就任してストリートとは真逆なモードの世界でも大成功。
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