サルヴァトーレ・フェラガモ(Salvatore Ferragamo)

 
 
参考文献
フェラガモ公式サイト
https://www.ferragamo.com/shop/jpn/ja/sf/timeline
 


 

生年月日

1898年6月5日

出身/国籍

イタリア

職業

靴職人

配偶者/妻

ワンダ・ミレッティ・フェラガモ

子供

フィアンマ・フェラガモ(Fiamma Ferragamo)

ジョヴァンナ・フェラガモ(Giovanna Ferragamo)・・・・次女/父の後継デザイナー

フルビア・フェラガモ(Fulvia Ferragamo)

フェルッチオ・フェラガモ(Ferruccio Ferragamo)

マッシモ・フェラガモ(Massimo Ferragamo)

レオナルド・フェラガモ(Leonardo Ferragamo)

 
 
貴重な顔写真(大きな鼻が特徴)

 
 

初期キャリア


1898年春にナポリ近郊のボニートという小さな村で誕生した男性。

14人兄弟という大家族のもとに生まれた彼は幼少期に貧しい生活をおくる中、
他の兄弟は生活のため、次々に新大陸のアメリカへと出稼ぎに向かっていった。
サルヴァトーレ自身はアメリカで肉体労働をするのではなく、
少年時代は国内で靴職人として働く事を目指し、
11歳の頃からナポリでの靴職人としての修行をスタート。
しばらくして故郷のポニートに戻り、自分より年上の職人と共に靴店をオープン。
 
 

アメリカ時代(1915-1926)

 
16歳だった1915年、出稼ぎに出ている兄たちを追って渡米。
ニューヨークに生い立ったのち、まず近くに位置するボストンの靴工場て働きだす。
 
しばらくして東海岸を離れて西海岸のカリフォルニア州に移り、
現地で英語を学んだのち現地での本格的な靴職人としての活動をスタート。
 
今度は映画の聖地であるハリウッドに拠点を移し、

  • ハリウッドセレブのための靴
  • 一般人のためのオーダーメイド靴
  • 劇場でのショーのための靴

の3分野の活動をするようになる。
 
そして、20代という若さでハリウッド映画にはなくなはならぬ靴職人として
1920年代半ばに現地で大成功する。
1926年にはアメリカの市民権を獲得するまでになった。
 
 

1926年秋にイタリア帰還

 
1920年代半ばの活躍でハリウッド映画界において
極めて高い地位を獲得としていたサルヴァトーレであったが、
そのままアメリカに定住する事はなく、
1926年2月にイタリア拠点のFerragamo Incorporatedという会社を設立し、
同年秋、20代後半の頃に11年ぶりにイタリアへと帰還。
 
1927年にはフィレンツェへと向かい、
同年にフェラガモの事業をスタート。
 
卓越した技術/才能を持つ彼の靴ブランドは瞬く間に人気ブランドへと成長。
 
1933年には4年前の世界恐慌が原因で一度破産宣告を受けたが
その後見事に復活し、画期的な技術・アイデアで次々のヒット作品を生み出す。
 
 
私生活では1940年に20歳以上年下である、
当時19歳のワンダ・ミレッティ(1921年生まれ)と結婚。
彼女との間には、死ぬまでに6人の子供が誕生。
 
1947年には栄誉あるアメリカの「ニーマン・マーカス賞」を受賞。
 
第二次大戦後は海外進出も加速し、
一代でフェラガモを世界最高ランクの靴ブランドの一つへと育て上げた。
 
晩年の1950年代半ばから後半にかけては、
当時一世を風靡していた女優、オードリー・ヘップバーンなどの靴づくりで活躍していた事でも有名。
 
1960年8月、62歳で死去。
 
 
 

創業者死後のフェラガモ(妻のワンダ・ミレッティにより総合ブランドへ成長)

 
創業者が亡くなったあとは妻の
ワンダ・ミレッティ・フェラガモが中心となり、事業領域拡大が行われる。
 
そして、1967年からは次女である
ジョヴァンナ・フェラガモがデザイナーとなって
既製服(プレタポルテ)も本格始動し、ミラノコレクションにも参加。
 
その結果、靴事業からスタートしたフェラガモは
グッチやプラダ・FENDIと並ぶ総合高級服飾系ブランドへの成長。
 
次女のジョヴァンナは1960年代後半から1990年代まで長くミラノコレクションのトップデザイナーとして活躍したのち、会社の幹部に。
 
創業者の妻であるワンダ・ミレッティは夫とは対象的に長生きし、
ファミリービジネス文化が基本となっているイタリアの服飾界にて
2006年からはフェラガモの名誉会長に。
晩年まで現役バリバリのビジネスマンとして活躍していたが、
2018年秋に96歳で死去。
 
 
 
 
 
 
 

 

 


 
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