伊藤雅俊(Masatoshi Ito)

 
参考文献
https://www.7andi.com/company/history.html
https://www.itoyokado.co.jp/special/100th_anniversary/history/index.html
https://www.7andi.com/company/news/release/202303131300.html
 

生い立ち/初期キャリア

 
1924年(大正13年)に東京で誕生。
 
現在の横浜市立大学にあたる横浜市立横浜商業専門学校を卒業し、
叔父である吉川敏雄が1920年に東京・浅草で開業した洋品店
「羊華堂」入りし、親族と共にこの店の経営に関与。
 
なお公式サイトによると店の名前にある「羊」は
叔父がひつじ年生まれである事に由来するという。
 
戦時中の1940年には、兄の伊藤譲が叔父から
のれん分けで近隣に同じ名前の店を出す。
 
第二次大戦末期に東京都心は焼け野原となったが、
戦後の1946年、北千住のソバ屋の一角を間借りする形で伊藤家は羊華堂を再開。
 
 

1950年代からトップとして活躍

 
1948年、合資会社羊華堂を設立し、
1956年に家業を継いだ雅俊氏は
1958年には株式会社ヨーカ堂へと発展させ、その会社の社長に就任。
 
1960年代に入ると伊藤家の雅俊の発案により、チェーン展開をスタート。
(1965年には社名をヨーカ堂から伊藤ヨーカ堂に改称)
 
1966年には食品の本格的な取り扱いをスタートし、
店は総合スーパーへと進化していく。
 
1980年代には西友などのライバルと競い合いながら
イトーヨーカドーを国民的な総合スーパーチェーンへと発展させる。
 
 
 

1992年に引退/鈴木氏に経営を託す

 
1992年、会社が起こした不祥事の責任を取り、社長を退任。
1960年代からグループの事業に関わってきた敏腕・鈴木敏文氏に後を託し、自らは相談役に退く。
(以降、小売りの神様とも言われる鈴木氏の手腕により、グループはさらに成長)
 
1996年にはイトーヨーカ堂の名誉会長に。
 
2005年からは長く、ヨーカドーやセブンなどを尊家に置く
持ち株会社「セブン&アイHD」の名誉会長に。
 
その名誉会長を長く務める中、在任中の2023年春、
老衰により98歳で死去。
 
鈴木氏に経営を託してからは滅多に表舞台には姿を現す事はなかった。