貞末良雄(Yoshio Sadasue)

 
参考文献
メーカーズシャツ鎌倉公式サイト
カンブリア宮殿公式サイト
https://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/backnumber/2009/1214/
 
 


 

ふりがな

さだすえ・よしお

生年月日

1940年生まれ

出身地

山口県

出身大学/学歴

千葉工業大学

2022年時点の役職

メーカーズシャツ鎌倉 取締役会長

 
 
顔写真

 
 
 

生い立ち/VAN時代

 
第二次大戦中の昭和15年、山口県南東部の柳井市で誕生。
実家は江戸時代から呉服商にて繫栄してきた。
 
そんな繊維・アパレル業界とのゆかりが深い背景をもつ貞末氏ながら
上京して千葉工業大学に入学して電気工学を学び始め、
1964年に同大学の電気工学科を卒業すると電機メーカーでしばらく働いた。
しかし、自分にはこの世界は向いていないと悩みだす。
 
そんな中、ユニクロの柳井氏同様に
実家が石津謙介創業のVANブランドの事業に携わっていた事が縁で
2年務めた電機メーカーを退職して1966年に当時一世を風靡していた
VAN展開のヴァンヂャケット社に転職。
 
入社後、東京ではなく大阪支社のスタッフとなり、
商品倉庫の管理担当者として働く。
そして、創業者の天才ビジネスマン/デザイナー・石津氏からも様々なおしえを授かった。
 
1970年代まで栄華を誇っていたVAN(ヴァンヂャケット)ながら
1970年代半ばに入るとオイルショックによる景気後退、
そして社員のおごりを原因として急速に衰退。
 
1970年代半ばから貞末氏は大阪から東京に移って働いたいたが、
VANは経営を立て直す事ができず、1978年春に倒産。
 
それを機に同社から離脱して貞末氏はその後、業界内で数社を転々とする。
 
 

1993年に鎌倉シャツ創業

 
VANから離れて15年もの時間が経過した1993年、
先見性の高さで知られる石津謙介氏のある発言が頭に残っていた中、
空白分野であるドレスシャツ(ワイシャツ)専業メーカーを作る事を決意。
 
1993年11月、同じくVAN出身者である妻と共にビジネスを立ち上げて
神奈川県の鎌倉にて1号店をオープン。
 
その時点では個人事業主であったが、
1年半後の1995年春には「有限会社メーカーズシャツ鎌倉」として
ビジネスを法人化させた。
 
1998年には、のちに2代目社長となる長女が会社に入社。
 
天才・石津謙介のもとで様々な事を学んできた歴史をもつ
石津チルドレンの貞末氏は1990年対後半に持ち前の経営センスで
メーカーズシャツのビジネスを軌道に乗せ、
店/会社は「鎌倉シャツ」として知られるように。
 
 
 

2009年にカンブリア宮殿出演

 
2000年代後半、サブプライムローン問題やリーマンショックにより
アメリカを震源地として世界中は大不況に見舞われた。
 
しかし、ユニクロ同様に低価格で品質にこだわったものづくりをする
鎌倉シャツは一般的なワイシャツ相場の半額以下と言える
5000円という中心価格帯を武器として不況をものともせず勢力を拡大し、世間から関心はより高まった。
 
2009年末にはカリスマ社長としてテレビ東京系のビジネス番組
「カンブリア宮殿」に貞末氏が出演し、
ビジネスマンだけでなく幅広い人々の間でもその名が広く知れ渡る。
 
その番組には、鎌倉シャツの商品の愛好者として
同郷の世界的なビジネスマン・柳井正氏がVTRで出演し、
鎌倉シャツのワイシャツの着心地の良さを絶賛した事で
ビジネスマンからの注目度もさらに高まった。
 
 
2012年にはニューヨークの一等地であるマディソンアベニューに店をオープンするなど、
2010年代に入ると海外事業も成功させる。
 
 

2020年、社長職を娘に譲って会長に

 
半世紀以上に渡ってビジネスマンとして第一線で活躍していた貞末良雄ながら、
80歳を迎える2020年に体調に見舞われ、
それを機に、長女であるほか会社のブレインとしても活躍してきた
貞末奈名子氏に代表取締役社長という職務を任せ、
自身は代表権のない会長職に退いた。
 
会長就任後の2020年8月には、
玉置 美智子さんというライターが編集を担当した
鎌倉シャツの歴史を振り返る本
「シャツとダンス 「アパレルの革命児」が起こした奇跡」
が文藝春秋社から発行された。
 
 
 
 


 
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