サステナブル・ファッション/ブランド(sustainable fashion/brand)
2020年代に入って一気にその語句をメディアで誰もが目にする事になってきた
- サステナブル・ファッション
- サステナブル・ブランド(ファッションブランド)
の意味合いを解説。
サステナブル・ファッションの大雑把な意味/定義
英単語の「sustainable」とは、
"持続可能な"
といったような意味合い。
2000年代に入り、
ロハス/LOHAS
(lifestyles of health and sustainability)
「健康的で持続可能なライフスタイル」
という言葉が有名になってきてからは、
その英単語の意味合いが世界中で知られるようになってきた。
"持続可能な"は、本人にとって、というだけでなく
"人間が生きさせてもらっている地球にとって持続可能な"
という意味会いも含んでおり、サステナブル・ファッションもこの考え方に連動する。
つまり、アパレル業界が長く
大量廃棄(燃やす事により地球温暖化につながる)
動物を殺して毛皮を大量に使ってきた(食物連鎖の破壊につながる)
石油などを利用してきた化学繊維に頼り過ぎていた
などの問題を抱えてきた中、
地球との共存/動物愛護の心を強く意識したファッションの事を
「サステナブル・ファッション」といい、
地球や動物に優しいサステナブルなモノづくりをしているブランドは
「サステナブル系ブランド」
などと呼ばれる。
(その他、発注する国の労働者に対する優しさも重要視されてきている)
新型コロナウイルスのパンデミックや温暖化の問題がニュースになる中、
2020年代に入ってサステナブルなモノづくりをしている
デザイナー・ブランドに一躍脚光が当たっており、
ショーレースにおいてもサステナブル系ブランドが大きな賞を受賞するケースが急増中。
サステナブル・ファッションのモノづくりの特徴/実例
- 出来る限り余り布を廃棄するような事をしない
- ブランド価値維持のために売れ残ったものを大量廃棄するような事はしない
- マフラーなどに関してリアルファーを使った商品は販売せず、フェイクファー商品を推進
- バッグや財布・ベルトといった皮革商品に関して、フェイクレザーやナイロンなどの非胴部系繊維を使用した商品の販売を推進
- プラスチックなどを活用した再利用素材から成る商品を展開
- 地球環境に優しい天然繊維を積極的に活用して作品を制作
- 商品の制作を依頼する発展途上国の国の労働者からの搾取を行わない(現地労働者たちが継続して働き続ける条件を提供)
主なサステナブル系のブランド/デザイナー実例
- ステラ・マッカートニー・・・・・この分野の先駆者で、売り上げを犠牲にしてもサステナブルなものづくりをひたすら大事にしてきた
- ガブリエラ・ハースト(同名ブランド並びにChloeのデザイナー)・・・・・ニューヨークにおけるステラのような存在。南米の自然豊かな場所で育った
- XULY BET・・・・・・古着を再利用した作品を展開
- KUON(クオン)
- Yeoh Lee・・・・・余り布を出さない事を大事にする
- Phoebe English・・・・・徹底してサステナブルなモノづくりを行う
その他、サステナブルという言葉・考え方が定着する前から
長く着続けられる洋服を展開する事を最重要視してきたような
アルチザン系ブランドもサステナブル系ブランドに当てはまる存在。
(例えば、皆川明氏によるmina perhonenはその代表格)
一般的な用語(雑誌/トレンドetc)
ハイファッション系
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