ウージェンヌ・シュエレール(Eugene Schueller)/ロレアルの歴史

 
 
参考文献
https://www.loreal-professionnel.jp/01_information/history.html
https://www.loreal.com/en/group/culture-and-heritage/l-oreal-history/
https://www.loreal.com/ja-jp/japan/articles/brands/about-nihonloreal/
https://www.loreal.com/en/articles/group/visionaries-eugene-schueller/
 
 


 

創業者の人生

 
フランスの化学者/起業家。
国内東部のアルザス地方出身のペストリーショップオーナーの息子として首都・パリにて誕生。
 
1900年、the Institute of Applied Chemistry(応用化学研究所)入り。
同年にはパリで万博博覧会が開催され、美容ビジネスに可能性を感じる。
 
1907年、会社設立前に初めて染毛剤を自身で開発。
 
1909年、フランスのパリで若くして
のちにロレアルグループへと発展していく長い名前の会社
「Société Française de Teintures Inoffensives pour Cheveux」を設立。
 
自ら開発した染毛剤をパリの美容室に販売する事が事業をスタート。
その後、自身の知識を活かしてヘアプロフェッショナルの世界を変革していく事に従事しはじめる。
 
1914年、第一次世界大戦が勃発すると兵士として参加し、事業を中断。
1918年に戦争が終結するとビジネスの世界に復帰。
 
1922年、のちの事業を継いだ世界有数の富豪になる一人娘、リリアンヌ(Liliane)が誕生。
彼女は1930年代後半、ロレアルで働き始める。
 
1930年前後の時期からはブランド/他企業の買収を開始。
 
その後、持ち前の

  • 技術
  • 行動能力
  • 先見性の高さ
  • PR能力の上手さ(巧妙な広告戦略)

等を武器に第二次世界大戦前後の時期に、会社を大きく発展させ、
現在のロレアルグループの繁栄の礎を築く。
 
晩年は後継者候補のフランソワ・ダルの育成に努め、1957年に死去。
 
 
 

その後のロレアル

 
父が死ぬと娘のリリアンヌ
(1950年に政治のベタンクール氏と結婚し、苗字がベタンクールになる)
は会社の筆頭株主に。
会社の経営を陰から見守る立場に。
 
創業者が亡くなった1957年以降、生前の創業者に育てられたグループの会長・François Dalle(フランソワ・ダル)の戦略により、積極的なブランド買収がスタート。
 
次々に様々なブランドを買収していく中で大きなコスメ企業へと成長。
1990年代に入っても新たな経営者のもとで規模を拡大する中、世界一のコスメ企業に。
 
そして1996年には日本法人の「日本ロレアル株式会社」設立。
 
 
2000年代後半、リリアンヌとその娘である
フランソワーズ・ベタンクール・メイヤー(不仲)の争いごとが発生。
 
 
創業者の娘・リリアンヌは2012年に取締役を退任したあとも、
LVMHのベルナール・アルノーと共に
Forbesの世界長者ランキングでも上位に入る富豪の座に君臨したが、2017年に94歳で死去。
死を受けて、ウージェンヌの孫でリリアンヌの娘である取締役、
フランソワーズ・ベタンクール・メイヤーがフランスを代表する富豪に。
 
 


 
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