東ラブ(東京ラブストーリー)現象
1990年前後の日本においては、
フジテレビの月曜日9時に放送される連続ドラマ
"月9"枠の作品が特に高い注目を集めていた。
その"月9"枠の人気を決定づけた存在であるのが、
1991年1月から3月にかけて放送された「東京ラブストーリー」。
- 原作である柴門ふみ市の漫画のクオリティが高かった事
- 主題歌(ラブストーリーは突然に)が良かった事
も相乗効果となり、驚異的な視聴率を叩き出して社会現象となった。
では、どんな"東ラブ現象"が具体的に発生していたかと言うと、
- 月曜日の夜には日本中のOLが夜の街から姿を消す
- 劇中に登場する東京都心のロケ地にファンが大挙する
- 最終回に登場した四国地方の駅や学校の校舎にファンが大挙する
- 織田裕二が当時リリースしたシングル(歌えなかったラブソング)が大ヒット
- 大人層だけでなく、ティーンや小学生(高学年)世代の間でも毎日、東京ラブストーリーの話題で持ちきりになる
- 原作コミックに注目が集まる
- 柴門ふみ氏が一気にカリスマ的な存在となり、漫画だけでなくエッセイ作品も驚異的なヒットを記録
- 赤名リカ(鈴木保奈美)のファッションを真似する人が続出
- 劇中に登場する幾つかのセリフが流行語となる
など。
1992年以降、フジテレビの午後枠で再放送が頻繁に行われ、
再放送されるごとにさらにファン層を広げていった。