ミニアルバムとEPの違いとは?
まずはじめに「EP」という言葉について
レコード用語としての
「EP」
はextended playの略で、
CDでいうところのアルバムにあたるLPが片面約30分録音できるのに対し、
こちらのEPはCDで言うところのシングル盤。
通称は"ドーナツ盤"。
extendとは、「伸ばす」「伸びる」といったような意味合い。
EPレコードの特徴
- 外径は約17cm
- 片面録音時間は約7分・・・・・5分の曲が1曲だけ入る程度。
約7分×2=14分と、CDにおけるミニアルバムと比べて
録音可能時間は短く、8cmCDに近い存在。
CD全盛時代の「ミニアルバム」
レコード時代が終わりを告げて
1990年前後に到来したCD全盛時代における
「ミニアルバム」
とは、
[特徴]
- 12cmCDを使用・・・・・逆にシングルは8cmCDを使用
- 収録時間は30分前後
- 収録曲数は7曲くらい
- 値段は2000円前後
こういった特徴をもつ。
[注記]
8曲入り作品は立ち位置があいまいで、
ミニアルバムと称するアーティストもいれば
フルアルバムを自称するアーティストも存在した。
配信時代の「EP」とは?
2010年代に入ってスマホが急速に普及。
そして、スマホを携帯音楽再生機器として使用する人が急増。
そんな中で、CD(パッケージ商品)は年を追うごとに衰退。
それに対して、2010年代後半あたりから
配信ストアにて
「EP」
を自称する作品を発表するアーティストが激増した。
この配信分野における
「EP」
は、やや立ち位置があいまい。
CDにおけるミニアルバムと別物と扱われている例もある一方、
音楽系ニュースの記事では、
誰かが例えば3rd EPをリリースした際に
「******が3rd EP(ミニアルバム)をリリース」
といったように同義語として扱われている例も多い。
アーティスト公式サイトや配信ストアで
「EP」
というカテゴリがない場合、アルバム側にカテゴライズされている傾向。
CDにおけるミニアルバムと似たようなものながら、
- プラスチック代
- 紙代&インク代
- 輸送代金
といった余計なコストがかからないのは大きな違い。
[シングルとミニアルバムの中間的]
総合的には、シングル作品とミニアルバム作品の中間的な意味合いもあり。
例えば、
- 1曲目にタイトルソングが入っている事が多い
- タイトルに「EP」と入っているものの、Amazonでマキシシングル扱いされたりしている
上記のような特徴もあり。
シングル的なポジションでEPをリリースしている場合と
ミニアルバム的なポジションでEPをリリースする場合の2つに分かれている。
[注記]
あいまいなため、新事実が判明したら情報を追加・更新する場合があります。
配信分野の"EP"特徴
通常 | 例外 | |
曲数 | 4曲から6曲くらい | 3曲入り作品が 「EP」 を自称している例もあり
*逆に10曲くらい 収録されている例もあり |
収録分数 | 20分から30分くらい |
*3曲入りで10分から12分 程度の作品もあり。
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値段 | 1000円から1500円 くらいが多い |
*パッケージ商品より 経費かからないためか 700円前後で販売されている 例もあり。 (特に新人が作品普及のために 激安で販売する例がある)
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