豊田紡織株式会社(とよたぼうしょく)

 
参考文献
https://www.toyota-boshoku.com/jp/company/outline/profile/
https://www.toyota-boshoku.com/jp/company/outline/history/
https://www.toyota.co.jp/jpn/company/history/75years/data/overall_chronological_table/1867.html
https://www.toyota-boshoku.com/jp/hayawakari/
https://www.toyota.co.jp/jpn/company/history/75years/text/taking_on_the_automotive_business/chapter1/section3/item1_a.html
 

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のちのトヨタグループがまだ繊維・アパレル系企業だった時期に、豊田佐吉が設立した
トヨタグループの繊維系企業。
 
トヨタが製造する工業品・自動車には必要不可欠な繊維パーツ「シート」などの製造事業を展開。
 
繊維企業・車企業の中間的なポジション。
 
 
 
 

トヨタ紡織の概要

 
 

よみかた	とよたぼうしょくかぶしきがいしゃ
アルファベット表記	TOYOTA BOSHOKU CORPORATION
設立	1918年
創業者	豊田佐吉・・・・・この人は繊維業界人で自動車とはほぼ無縁
2023年時点の会長	豊田周平・・・・父親は佐吉の弟・豊田平吉の息子で、トヨタ自動車5代目社長の豊田英二
2023年時点の社長	白柳正義
本社所在地	愛知県刈谷市豊田町
主な業務内容	自動車や新幹線・飛行機のシート(繊維製品)製造など
初期の主要スタッフ	豊田利三郎・・・・・佐吉の義理の息子/トヨタ紡織常務取締役/トヨタ自動車初代社長 豊田喜一郎・・・・・佐吉の長男/トヨタ自動車初代副社長&2代目社長

 
 
 

トヨタ紡織の歴史

 
 
「トヨタ自動車」の創業者は豊田喜一郎という人物。
その父である豊田佐吉は幕末の1867年に静岡県西端の愛知に程近い地域にて誕生。
 
少年時代から発明家をめざするようになった佐吉は、
地元が繊維・織物業が盛んだった事に関連し、
画期的な織機(しょっき)の研究・開発をするようになった。
 
そして、20代前半だった1890年代から次々に様々な発明品を産み出していく。
(私生活では1894年に長男・喜一郎が誕生)
 
1911年秋には豊田自動織布工場を設立し、
翌1912年には、その会社の工場が稼働開始。
 
1914年、豊田自動織布工場に紡績工場が併設され、
それに伴い、工場名を「豊田自動紡織工場」へと改める。
 
1918年豊田自動紡織工場を法人化し、
「豊田紡織(株)」を設立させる。
 
この会社において佐吉の婿養子で、
のちのトヨタ自動車初代社長の豊田利三郎も常務と役職ながら実質的なトップとして活動。
1920年代に入ると、東京大学出身の喜一郎も
豊田紡織入りし、妹の夫である豊田利三郎などと共に豊田紡織で勤務した。
 
[元職員・利三郎と喜一郎のその後]
＊なお1930年に佐吉が亡くなったのち長男の喜一郎は
1926年に新設された豊田自動織機製作所(現在の豊田自動織機)内で
「自動車部」を立ち上げる。
その事業が分離されて1937年にトヨタ自動車工業(のちのトヨタ自動車)を設立し、年上の豊田利三郎が社長、年下の喜一郎が副社長に就任し、2人は自動車事業に専念していった。
 
 
1922年、刈谷市に10万坪の土地を取得したのち、
1923年、豊田紡績の刈谷工場が完成。
(現在のグローバル本社がある場所)
 
戦時中の1942年、

• 中央紡織
• 豊田押切紡織
• 内海紡織
• 協和紡績

と合併して中央紡織という社名になり、一旦社地名から豊田の文字が消える。
 
翌1943年にはトヨタグループの自動車会社
トヨタ自動車工業(現在のトヨタ自動車)に一旦吸収される。
 
戦後の1950年5月、
トヨタ自動車工業紡織部から分離され、「民成紡績」という組織が設立。
3カ月後の8月には名古屋証券取引所に上場。
 
1967年、民成紡績からもともとの社名である豊田紡織に改称。
 
2000年には東証一部に上場し、
2004年にはアラコ・タカニチと合併し、
現在の社名である「トヨタ紡織」に社名を変更
 
 
 

組織名/社名変更の変遷

 
 
豊田自動織布工場
↓
豊田自動紡織工場
↓
豊田紡織(株)・・・・・法人化
↓
中央紡織
↓
トヨタ自動車工業の「紡織部」扱い
↓
民成紡績
↓
豊田紡織
↓
トヨタ紡織・・・・・現在の組織名