渡辺佳代子さん/宝島社
生年月日 | 1971年7月27日生まれ |
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出身校/学歴 | 明治大学 |
評価 | 21世紀に入って日本で最も活躍した女性編集者の一人(Sweet100万部突破に貢献) |
初期キャリア
宝島社のカリスマ編集者。
明治大学の政治経済学部を経て、1995年にサン出版に就職。
翌1996年には角川書店に移籍してTV情報誌「ザ・テレビジョン」編集部のスタッフとして活動。
1997年には宝島社に移籍し、若い女性向けのカジュアル雑誌
「CUTIE」の編集部で大活躍。
その能力が認められ、1999年秋には20代後半の若さで
同年に創刊した大人向けカジュアル雑誌「Sweet」の編集長に就任。
Sweetの100万部達成に貢献
2000年代半ばに「赤文字雑誌」ブームが起き、
20代前半の女性向け雑誌は人気を伸ばした。
しかし、蛯原友里をはじめとする赤文字系スターモデルが
続々卒業していく中で2000年代後半にブームははじける。
そんな中、
- 赤文字系読者が好みそうな20代後半向けファッションの提案
- 魅力的な付録作り
などの施策がうまくいき、
20代後半を迎えた赤文字系雑誌を次々に取り込み、
宝島の社長や広報担当者と共に部数アップに大きく公言。
2009年に赤文字系雑誌のPINKY(集英社)が休刊となると、
2010年代に入って同誌の看板モデルであった鈴木えみを獲得。
その他、小嶋陽菜などのスターモデルも続々人気がアップしていく中で、
2010年代前後には「スウィートカジュアル」ブームを牽引。
Cherというブランドのバッグなど実用的で魅力的な付録が付いた号は
100万部以上発行するなど、驚異的な記録を次々に残していき、
カリスマ編集者として評価を高めていく。
2010年前半には多数のカリスマモデルが信頼する人物として有名になり、様々なメディアの取材を受ける。
2014年春、アラサー世代向けのSweet読者が月々に
30代半ば・後半へと突入していく中、
その受け皿として35歳以上向けの姉妹誌「otona MUSE」を創刊し、
それ以降は、2つの雑誌の編集長を兼任。
2020年にSweet編集長を退任
2010年代半ばに入り、どんな雑誌もデジタル化の波にのまれて
次々に休刊したり部数を落とす状況になった中、
Sweetやオトナミューズの部数もそういった環境に連動して落ちていったが、
女性ファッション誌全体の中ではナンバーの人気を維持し付けてきた。
20年以上の編集長としての歴史を経て、
2020年秋にSweet編集長を退任。
(一人の人物が20年以上に渡って同じ雑誌の編集長として活動する事は極めて異例)
それ以降はオトナミューズの編集長に専念する形となった。
宝島社「スウィート」の渡辺佳代子編集長が退任。1999年から21年間担当。 https://t.co/YP3YaYUBV4 pic.twitter.com/ELhk9y8raq
— FASHIONSNAP.COM (@fashionsnap) August 31, 2020
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