伊藤忠商事の歴代経営者(社長)一覧

創業者である近江商人で1842年生まれ。実家は繊維小売業を営んでいた。15歳だった幕末の1858年、麻布の行商ビジネスをスタート。これが伊藤忠の起源。明治初期の1872年に呉服太物商「紅忠」を創立して麻布や織物を取扱い締める。1884年には「紅忠」を伊藤本店に改称。1903年に61歳で死去。

1886年生まれ。創業者の次男。出生名は伊藤精一ながら父の死去と共に17歳で2代目忠兵衛を襲名。18歳になる1904年に伊藤本店入り。英国留学を経て大正時代に会社を法人化させて伊藤忠商事株式会社を作る。彼の代から非繊維部門の取引をスタートして呉服商から総合商社へと発展する道を歩み始める。1973年死去。

滋賀県と接する福井県若桜町出身の男性。2代目忠兵衛の子孫と結婚して婿入りし、伊藤姓になる。

在任期間＝1949年から1960年。1949年に大阪で新生・伊藤忠商事が発足してからの社長。

在任期間＝1960年から1974年。繊維分野出身ながら非繊維事の拡張を行い、この代の頃に各部門の子会社を設立して総合商社へと進化。1974年に会長移行。

在任期間＝1974年から1983年。オイルショック時期にあたる1974年に副社長から社長へ昇進。その後、石油・ガスなどの大型事業を次々に実現させる。1983年6月に会長移行。

在任期間＝1983年から1990年。1983年春に副社長から社長へ昇進。1990年に会長となる。

在任期間＝1990年から1998年。1990年に専務から社長に昇進。1997年にはディビジョンカンパニー制を導入し、繊維／機械／金属／エネルギー・化学品など8部門に分割される。1998年会長移行。

在任期間＝1998年から2004年。副社長から社長に昇進。「20世紀に起こったことは20世紀中に処理する」という考え方のもと、就任直後から様々な改革に着手。またインターネット人口が増える中でeビジネス事業を拡張、その他、中国ビジネスも本格化させた。2004年に退任して会長に。

在任期間＝2004年から2010年。2004年春に専務から社長になる。2010年に会長移行。

在任期間＝2010年から2018年。1949年生まれで1974年に伊藤忠入り。2010年に副社長から昇進して8年間社長を務める。2018年からは会長兼CEO。2021年に社長が交替してからも会長職をキープ。代表取締役会長というポジションで2023年時点における実質的なトップ

1955年生まれで1979年に伊藤忠入り。2018年に社長COO就任。2021年にわずか3年で退任して取締役副会長に。

1960年生まれ。東京都出身。早稲田大学の法学部を経て1983年に伊藤忠入り。化学部門長などを経て2021年春に社長COO就任。実質的には岡藤氏に続くナンバー2。2023年は「カンブリア宮殿」に出演。