ココシャネルが生み出した画期的な名作/発明品

 
 
 
死の直前まで働いていた伝説の女性デザイナー、
そして「パリモード界の発明家」などとも言われる
ガブリエル・ココ・シャネルが長い人生の中で生み出してきた名作を一覧形式で紹介。
 
 

第1期(1910-1939)の名作/発明品

 

ジャージ・ドレス

腰の締め付けが苦しいドレスとは対極的で、コルセットをはめ続けていた当時の女性達を開放した初期の名作。第一次大戦勃発で素材不足問題が起こっていた頃、伸縮性があって安価な「ジャージ」という素材に目を付け、そのジャージを使用した動きやすく快適なドレス作品。1910年代の名作。ヒットの裏には、大戦中に男が戦争に駆り出されて女がフランス国内で肉体労働をしなければならなかったという背景も関係していたと言われる。

イミテーション・ジュエリー

日本語訳すると模造ジュエリー。宝石をみせびらかすような見栄っ張りで軽い女に対するアンチテーゼのような作品/発明品。広義では「アクセサリー」と呼ばれる貴金属不使用の装飾品の発明者とも言える

No.5(香水)

1921年発表。21世紀に入っても全世界の死幅広い世代の女性達に愛される名作香水で、世界一有名な香水。マリリン・モンローも愛用

リトルブラックドレス

黒という色が喪服をイメージさせる事もあって日常服としてはタブーであった1920年代(1926年)。まるでユニクロの商品のようなシンプルな黒いドレスを発表し、大ヒット。川久保玲や山本耀司がパリで黒を流行させる半世紀以上前に、この作品を誕生/ヒットさせた事は歴史的に大きな出来事

ショルダーバッグ

1930年前後の時期、両手を自由にするために改質

 
 
 

第2期(1954-1971)

 
15年の空白を経て復帰してからの名作
 

ツイード・ジャケット(シャネルツスーツ)

恋人の着ていたものからツイードという素材に対する関心を強めていき、戦後に現役復帰した直後、ツイードジャケット(スーツ)とスカートから成る「シャネルスーツ」を誕生させた。1960年代初頭にはパリを訪れた森英恵が、このスーツを注文し、日いずる国・日本を連想させるオレンジ色のシャネルスーツが完成し、帰国後に森英恵はこのオートクチュール作品を愛用した。近年のシャネルのショーでもキーアイテムとして君臨。

No.19(香水)

死の直前である1970年に発表した香水

 
 
その他、今ではすっかり一般的な化粧品となっている
「リップスティック(携帯しやすいスティック型の口紅)」も開発。
(それまでの女性達は外出先での口周りのメイクに苦労していた)
 
 
 
それぞれの作品を、自身がモデルとなって着用して
表舞台/メディアに登場し、更なるヒットにつなげたココ・シャネルは
「インフルエンサー」の先駆けとも言える。