ハナエモリ・ビル(正式名称=青山大林ビル)

 
 
参考文献
ハナエモリ公式サイト
https://www.hanae-mori.com/history
建築家・丹下健三公式プロフィール
https://www.tangeweb.com/company/kenzo/
大林組公式サイト
https://www.obayashi.co.jp/news/detail/news20121114_01.html
アルマーニ銀座タワー情報
https://ginza.keizai.biz/headline/433/
 

ハナエモリビルの歴史・場所

 
専業主婦生活を経て1951年にアパレルビジネスをスタートした
森英恵(1926年生まれ)が夫と共にビジネスを発展させ

• 日本での成功(1950年代中路から1960年代前半)
• NYでの成功(1965年から1970年代半ば)
• パリの成功(1970年代後半)

を経て巨大グループを作り、1978年6月に表参道エリアに建てた地上5階建て・地下1階=計6フロアから成る巨大な建物の事。
 
ハナエモリブランド、そして森英恵というデザイナーの世界観を多面的に表現したいという想いから誕生した模様。
(このように、自社ブランドの世界観を完全に表現するための巨大ビルを建てられるデザイナーは世界的に見ても一握り)
 
 
設計は、1991年完成の東京都庁をはじめとして
数々の東京の有名建築物の設計にかかわってきた
丹下健三さんという有名建築家。
 
具体的な場所としては地下鉄表参道駅の出入り口そばで、
現在、「オーク 表参道(oak omotesando)」という複合施設が建っている場所。
 
ビジネスマンとして優秀な夫がなくなったのちグループが迷走し、
2000年代初頭に会社が経営破綻したほか
2004年に森英恵がデザイナーを引退したのち、
その場所は別の複合施設に生まれ変わったという歴史をもつ。
 
 
 
 

ハナエモリビルのフロア情報

 
上層階にはファッションショーの開催も可能な「ザ・スペース」という施設が設けられ、実際に世界中のトップデザイナーを招いたイベントなどが開催されていた。
 
その他、森英恵との縁が深いフランスという国に関連した
フランス料理店が最上階に出店していた。
 
 
[補足情報]
現代における日本国内の旧ハナエモリ・ビルに近い存在
「アルマーニ銀座タワー」　モデルはハナエモリビル????
https://www.armaniginzatower.com/

• 11F/10F=アルマーニ・リストランテ(レストラン)
• 4F=アルマーニ・サローネ
• 3F=アルマーニMen's
• 2F=アルマーニWomen's
• 1F=GIORGIO ARMANI / ACCESSORIES
• B1/B2F=ARMANI / CASA(ホームコレクション)

 
完成当時のニュース記事によると、中層の6階から9階までは無関係のマンションフロアというわけではなく、アルマーニ日本法人のオフィスとショールームという構成。
完成当時の5階にはトリートメント施設の「アルマーニ・スパ」が存在。
 
 
 

ハナエモリ・ビルの画像

 
 
Twitterなどで、簡単に貼り付けられる建物画像を見つける事はできませんでした。
 
しかし、丹下健三さんによる1946年設立の会社HPに貴重な実物写真あり
https://www.tangeweb.com/works/works_no-62/
 
一般的なビルの形状とは違って前衛的でアート要素が強く、
「森英恵=蝶」
というイメージも関連し、上空から見ると蝶々が羽根を広げているように見える特殊な形状。