JIL SANDER(ジル・サンダー)
JIL SANDERの歴史/デザイナープロフィール
■創業者=
Jil Sander(女性)
■発祥国=
ドイツ
公式メディア
https://www.jilsander.com/
<創業から2000年まで>
創業者の女性・JIL SANDER氏は1943年生まれのドイツ人。
若い頃はアメリカの西海岸・東海岸エリアで様々なキャリアを積んだのち帰国。
そして、20代半ばであった1968年に母国内のハンブルクにてブティックを開店。
1973年には自身のブランドを立ち上げ、フランスで開催されるパリコレに参加するようになった。
しかし、バックに巨大資本をもたない独立系ブランドという事もあり、
パリコレではなかなか脚光を浴びる事ができず、1980年代半ばにはパリから撤退。
その後、ミラノコレクションのトップブランドへと成長し、
1990年代に入るとドイツが誇る世界的なファッションブランドとして扱われるまでになった。
1990年代末にはPRADAグループに参加に入り
強力なバックアップを得られる体制になったが、
モノづくりへのこだわりが強い創業者は親会社側と対立し、1999年にブランドから離脱。
<2000年代>
創業者の離脱後、しばらくはデザインチーム制の形がとられたほか、
Milan Vukmirovicという人物が一時期デザイナーを務めていたが、
紆余曲折を経て2003年には創業者がJIL SANDERブランドに復帰。
今度は折り合いをつけながら親会社側とうまくやっていくのかと思いきや、
またもや2年足らずで再度ブランドを離脱する事になり、
2005年からはベルギー出身のラフ・シモンズ氏が後継者となった。
なお、フリーの身となっている中、
2000年代後半には同じく"ミニマリスト"として知られる
ファーストリテイリングの柳井正氏からのオファーが届き、
創業者は2009年からしばらくユニクロとのコラボライン「+J」のディレクターとして活動していた時期がある。
(ユニクロともクリエイション面でなかなか折り合いがつかず、約2年で契約終了に)
<2010年代>
ラフ・シモンズ時代は約7年続いたが、同氏がJIL SANDERを離脱すると、
ユニクロとの協業が終了した創業者が後任の座に落ち着いた。
しかし、こだわりの強い創業者はわずかな期間で突如離脱し、
しばらくは車内のデザインチームが仕事を引き継いだ。
(2014年2月の2014-15秋冬シーズンまで)
そんな中、再び単独デザイナー制に戻る事になり、
Rodolfo Paglialungaという男性デザイナーが後任となる。
そして、2014年秋の2015SSシーズンから彼によるクリエイションがスタートした。
Rodolfo時代はしばらく続いたが、
このディレクターとの関係もそんなに長くはなく、
2017年2月の2017-18秋冬シーズンをもって終了。
2018年1月開催の2018-19秋冬ミラノコレクション(メンズ)
2018年2月開催の2018-19秋冬ミラノコレクション(レディース)
からはLuke Meier(夫)とLucie Meier(妻)のメイヤー夫妻が後任に就任。
ちなみに、夫のルーク・メイヤーはハイファッションブランドとは対極の
ストリート系ブランドの代表格「Supreme」のデザイナーとして活躍後、
2017年からは「OAMC」というブランドにてパリコレに参加している人物。
一方、妻のルーシー・メイヤーもルイヴィトン、バレンシアガ、Diorの
スタッフとして長くパリモード界で活躍していたという輝かしいキャリアを誇る。
この偉大な2人の就任以降、ブランドに対する注目度は急上昇。
【対象性別】
- 男性
- 女性
【参加コレクション】
- ミラノメンズコレクション
- ミラノコレクション
【日本国内での販路】
- 大都市百貨店のインショップ
【作風/特徴】
- 世界の中のミニマリズム系ブランドの代表格で、装飾性の薄いシンプルな作品が多い
- 色遣いは黒地や白地・モノトーン系が中心(カラフルではない)
複雑なデザイナー変遷(一部省略/VOGUE RUNWAY参考)
- ジル・サンダー・・・・・創業から世紀末の時期まで
- デザインチーム
- Milan Vukmirovic・・・・・2002SSから数シーズン
- ジル・サンダー・・・・・2004SSから数シーズン
- ラフ・シモンズ・・・・・2005年から2012年頃
- ジル・サンダー・・・・・・2013SSから数シーズン
- デザインチーム
- ロドルフォ・パリアルンガ・・・・・2014年から2017年頃
- メイヤー夫妻・・・・2017年以降
JIL SANDERの商品価格帯(公式通販参考)
2020年時点の日本円表示価格参考。
- 薄手トップス=主に5万円から10万円
- 厚手トップス=主に10万円台
- ボトムス=主に5万円から15万円
- アウター=主に20万円から50万円(一部高級品は100万円前後)
- ドレス=主に10万円から50万円
- バッグ=主に10万円から25万円
- 靴類=主に10万円前後
無地も含めてシンプルな作品が多いが、
手間暇かけて作られているほかミラノ最高ランクのブランドの一つだけに
価格帯もミラノコレクション系ブランドの中でも特に高い部類。
どうしても安く手に入れたい場合は、
Farfetchなどの外部通販でセール品を探したり、古着を探したりする必要あり。
JIL SANDERのターゲット/顧客年齢層とは?
インスタで「#ジルサンダー」「#jilsander」を検索
https://www.instagram.com/explore/tags/ジルサンダー/
https://www.instagram.com/explore/tags/jilsander/
WEAR.jp内のJIL SANDERカテゴリ
https://wear.jp/brand/jilsander/
世界的には主に30代以上の幅広い世代から愛されているようです。
ただし、アジア圏においてはイタリア好きの若者からも愛されていて、
30代以上だけでなく、20代半ば以降の着用者も多数見受けられます。
【ミラノコレクションの招待客の年齢層からターゲットを分析】
海外のコレクションレポートサイトにてブランド側が招いているゲストを
アナ・ウインターなどの関係者を除いて分析したところ、
30代から60代くらいまで幅広い大人世代のセレブがショーに招かれているようです。
あまり若い人を対象としていないのか、例えば20歳前後のセレブの姿はなかなか見かけられません。
JIL SANDER愛用芸能人情報
公式SNSの自撮りなど参考。
- 梨花(1973年生まれ)
- 矢田亜希子(1978年生まれ)
- 押切もえ(1979年生まれ)
- 生方ななえ(1979年生まれ)
- 小泉里子(1981年生まれ)
- 森下千里(1981年生まれ)
- 安田美沙子(1982年生まれ)
- 高橋愛(1986年生まれ)
- 中村アン(1987年生まれ)
- ホラン千秋(1988年生まれ)
- 近藤千尋(1989年生まれ)
日本の芸能人の間では女性人気が圧倒的。
そして、年代的には30代・40代から強く支持されているようです。
JIL SANDERのランク/ポジションとは?
ミラノコレクションブランド全体の人気ランキング(公式インスタフォロワー数)
ミラノコレクションブランドのYouTube公式ch登録者数ランキング
2021年時点ではミラノコレクション全体の中で30位台あたりに位置している模様。
1980年代・1990年代あたりと比べると低迷中。
同じ系統のブランド
- ルメール・・・・・パリ系ミニマリズム系ブランドの代表格。高級なジルサンダーよりも明確に低価格。このブランドのデザイナーもユニクロと協業
- A.P.C・・・・・こちらもパリ系のミニマリズム系ブランド(低価格)。
- ヘルムートラング・・・・・NY系のミニマリズム系ブランド
- カルバン・クライン・・・・・NY系のミニマリズム系ブランド
業界人必読(無料サンプル号あり)
Fujisan.co.jp:WWD JAPAN
[ミラノ/イタリア系(衣料/宝飾等)]
■詳しい歴史/特徴/デザイナー経歴
■ブランド名の由来
■商品価格帯情報
■ターゲット年齢層分析
■愛用芸能人情報
■似ているブランド
など
ミラノ系ブランドのグレード
1(最高ランク) | PRADA、GUCCI、アルマーニ、Versace、FENDI、フェラガモ |
---|---|
2 | ドルチェ&ガッバーナ、MAX MARA、ボッテガヴェネタ、JIL SANDER、エミリオプッチ、MISSONI |
3 | MOSCHINO、Dsquared2、A.フェレッティ、ブルーマリン、MARNI、ETROなど |
価格・伝統・ステータス・SNSフォロワー数などから独自推察したグレード
トップページ
ブランド名 | それぞれ、どんなブランドか? |
---|---|
Alberta Ferretti | 色彩豊か/フリルをあしらった作品などフェミニンで幻想的な作品が多い |
ANTEPRIMA | 大人の女性層に人気の日本ブランド/衣料の他ワイヤーバッグも人気 |
Antonio Marras | 豊かな色彩と装飾性の高さが特徴/芸術的でロマンティックかつノスタルジックな雰囲気漂う作品作りを行う/値段は高め |
Arthur Arbesser | 若い女性受けするポップでカラフルな柄物作品が中心 |
ATSUSHI NAKASHIMA | 今のところ低価格/上品でエレガントな作品が中心/アラサー世代の間で人気 |
A-COLD-WALL | ロンドン発祥のハイストリート系ブランド/黒服が多い/若手のデザイナーはOff-white出身 |
Bottega Veneta | バッグや財布が大人の女性層に人気の高級ブランド |
Brioni | スーツ系では世界最高ランクの一つである超高級ブランド |
BROGNANO | フェミニンかつロマンティックな作風を特徴とする若い女性向けブランド/新人のため今のところ低価格 |
Brumarine | ロマンティック&フェミニンをコンセプトとするレディースブランド。この分野では世界最高ランクの存在の一つ |
Brunello Cucinelli | カシミア商品を中心とする「超」高級ブランド/価格帯はイタリア系最高ランク |
CALCATERRA | エレガンス系/大人世代に人気/ワイドでボリューミーなシルエットの作品が多い |
Chiara Boni La Petie Robe | 着心地が良くて安価なストレッチジャージ素材ドレスが、幅広い世代のセレブの間で人気 |
Children of the discordance | パッチワーク(つぎはぎ)系の作品が中心のリメイク系日本ブランド |
Corneliani | エレガントな作風の中価格帯スーツ系ブランド |
David Catalan | カラフルで蛍光色に近い作品も多いハイストリート系ブランド/低価格 |
DOLCE&GABBANA | 派手系の高級ブランド/「香水」という曲の影響で人気沸騰 |
DROMe | シンプルながらも都会的な雰囲気漂う作品を展開するレディースブランド/レザーウェア中心 |
Dsquared2 | D&Gと並ぶ、派手系の高級ブランド |
DUVETICA | 高級ダウンアウター専門系ブランド |
Eleventy | 落ち着いた色合いのシンプルな作品を展開する高級カジュアルブランド |
Elisabetta Franchi | 価格帯の安さ等を武器に日本の若い女性の間でも人気急上昇中の世界的ドレスブランド/淡いピンク系の生地が中心 |
Emilio Pucci | 独特な雰囲気があるカラフルな柄の商品が世界中で人気 |
Ermanno Scervino | "スポーツクチュール"がコンセプト。シンプルながらも時間をかけて作り込まれているため価格帯は超高額 |
Ermenegildo Zegna | アルマーニと並ぶイタリア最高峰のフォーマル系ブランド |
ETRO | 生地メーカー発祥で生地をフィーチャーした作風。ペイズリー柄の作品や、カラフルなパッチワーク作品を得意とする |
Federico Cina | フォーマルにロマンティック&エレガンスなエッセンスを加えた作風のローマ系ブランド |
FENDI | GUCCIやPRADAと並ぶミラノ系最高ランクのバッグ/財布系ブランド。幅広い商品を使う |
Frankie Morello | カラフルな系統の男女カジュアル系ブランド/トッフブランドながら価格帯低め |
FURLA | アメリカのCOACHと並ぶ中価格帯バッグブランドの世界最高峰。 |
Genny | 2013年からはエレガンスとサステナブルの両立をテーマにしているレディースブランド |
Giorgio Armani | アルマーニ社の大人世代向けファーストライン |
GUCCI | 所有ステータスはミラノ系最高ランク/日本ではバッグや財布が人気 |
HERNO | イタリア系最高峰のアウターウェアブランド。超軽量の高級ダウン商品が人気 |
HOGAN | 世界最高峰の高級スニーカー系ブランド/スニーカー単価は5-7万円 |
JieDa | モードとストリートをMIXした作風の日本ブランド |
JIL SANDER | ミニマリズム系の代表格/黒字・白地・またはモノトーン系が中心/30代&40代女性に人気 |
Kiton | ナポリの職人の手作業により時間をかけて作られる超高級なフォーマル系ブランド |
La DOUBLE J. | ヴィンテージ感漂うカラフルな生地をそのまま使用したような女性衣料や食器/テーブルクロスを展開 |
Laura Biagiotti | "カシミアの女王"と称される創業者による、カシミア/ニット商品を得意とするブランド |
LES HOMMES | 細くてシャープなシルエットが特徴のモダンなベルギー系メンズブランド/低価格 |
Luisa Beccaria | 幻想的な雰囲気のドレス作品を得意とする/パステルカラー系作品が多い |
Loro Piana | 世界最高ランクのカシミアブランド。超高額な価格帯で大人世代の富裕層向け |
MAGLIANO | ジャケット商品が中心のメンズブランド |
Marcelo Burlon County of Milan | カラフルなハイファッション系ブランド/ワンポイントで蛍光色を入れた作品が多い |
Marco De Vincenzo | 芸術的な柄物作品が得意/カラフル |
MARNI | カラフル&奇抜なバッグが若い女性達に人気/バッグブランドとしてはミラノ系最高ランクの一つ |
Max Mara | 都会で働く大人の女性向けのエレガントなブランド/コートがメイン商品/パステルカラー作品が多め |
mila schon | 「シンプル&エレガント」がコンセプト/中価格帯で30代女性に人気/低価格のBlue Labelラインもあり |
MIguel Vieira | 白と黒がキーカラーでモノトーン系作品が中心のポルトガル発祥ブランド |
MISSONI | 幾何学模様風のカラフルなニットウェアを展開する唯一無二の存在/高額 |
MOSCHINO | カラフルで派手な高級ブランド/世界的な地位が右肩上がりの状態 |
Neil Barrett | テーラードジャケットがメイン商品/フォーマルとスポーティが融合が独自の作風 |
N21 | エレガントなコンテンポラリーブランド |
Palm Angels | イタリア文化とアメリカ西海岸の文化を融合した、大人向けのハイストリート系ブランド |
PHILIPP PLEIN | キラキラした装飾が目立つ作品中心のロック/ストリート系。歴史浅めながら超高額で大人世代向け |
PLAN C | MARNI創業者の娘によるブランド。MARNIと似たカラフルな系統/価格帯はMARNIの半額程度でお買い得 |
PRADA | GUCCIと並ぶミラノ最高ランクの高級ブランド/極めて所有ステータスが高い |
Sara Battaglia | シンプルなフェミニン系ブランド/フォーマル系の側面もあり/幅広い世代の女性層に人気 |
Salvatore Ferragamo | 婦人靴事業を発祥として総合系のミラノのトップブランドへと成長 |
SPORTMAX | MAXMARAの若い世代向けセカンドライン。シンプル&カジュアル系 |
STONE ISLAND | 日本ではダウンジャケットの人気が高いメンズブランド |
SUNNEI | イタリアの伝統的なテーラリングに遊び心を加えた、カラフルなメンズ系ブランド |
THE ATTICO | 女性インフルエンサー2人による大人の女性向けブランド。ドレス中心で蛍光色に近いカラフルな作品が多い |
ULTRACHIC | レディース専業/カラフルな花柄(エミリオプッチ的)・チェック柄作品が中心 |
Valextra | ミニマリズム系のシンプルな超高級バッグブランド |
VERSACE | 派手な作風を特徴とする大人向け高級ブランド |
VIVETTA | レトロ感/ヴィンテージ感/ファンタジー感のあるカラフルで芸術的な作品を展開するレディース系ブランド/価格帯安め |
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[ランクがわかる必見ページ]
ミラノ/イタリア系ブランドの公式Instagramフォロワー数ランキング
1位:GUCCI
2位:PRADA
3位:DOLCE&GABBANA
4位:Versace
5位:E.Armani
続く(200位台まであり)
ミラノ系ブランドYouTube公式ch登録者数ランキング
1位:GUCCI 67.9万人
2位:DOLCE&GABBANA 50.0万人
3位:VERSACE 24.6万人
4位:PRADA 19.7万人
5位:Armani 15.7万人
続く
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