三宅一生(ISSEY MIYAKE創業者)

 
 

生年月日

1938年4月22日生まれ

没年月日

2022年8月5日死去

出身地

広島県

出身校

多摩美術大学

デザイナーとしての扱い/ランク

1970年代後半から1990年代にかけての世界指折りのプレタポルテ系デザイナー

 

 

生い立ちから1960年代までの修業時代

 
第二次世界大戦開戦直前の時期にあたる
1938年春に広島にて誕生し、1945年夏には被爆を経験。
 
イサムノグチが設計した広島市中心部に架かる2つの端を通じて
"デザイン"というものに興味をもつようになり、
高校を卒業すると東京の多摩美術大学に進学した。
 
大学卒業後の1963年に「布と石の詩」と銘打った
ファーストコレクションを発表してデザイナーとして国内デビュー。
 
高田賢三がパリに渡った翌年となる1965年には渡仏し、
現地にてジバンシィやギラロッシュといったブランドで経験を積む。
 
 
現地で、1968年にいわゆる「五月革命」を体験した事で、
もっと幅広い人々に向けて服作りをしていこうという考えかたが芽生え、
それを機に1969年にはパリからニューヨークへと渡り、
NYではジェフリー・ビーンのアシスタントとして活躍。
 
 
 

1970年代前半に国際デビューして世界的デザイナーとして活躍

 
 
パリとニューヨークでの修行生活を終えた三宅氏は
1960年代における高度経済を経て様々な可能性を秘める地となった日本に帰国。
そして同年には国内で「三宅デザイン事務所」を開設して日本での本格的な活動開始した。

1971年にはかつての修行の地であるNYでのコレクション発表を行い、
海外でもデザイナーとして活動し出す。

そして、1973年の秋冬シーズンにはついにパリコレ(プレタポルテ)にデビューし、
同時期にパリデビューした高田賢三や山本寛斎と共に
1970年代からプレタポルテ分野の若手注目デザイナーとして活躍。

1980年前後の時期になると世界指折りのスティリスト(プレタポルテのデザイナー)として扱われるようになり、香水など事業を多角化させる中で、ISSEY MIYAKEブランドを世界有数の高級ブランドへと育て上げた。

なお、1988年にプリーツの仕事に着手するようになり、
1991年には「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」というラインを立ち上げる。

 
 

1993年から1999年まで(少しずつ若手に仕事を任せだす)

 
スーパーモデルブームの真っただ中にあったパリコレを舞台にした
1990年代前半の映画「プレタポルテ」でも
ゴルチエやソニアリキエルと共に本人役で映画に出演するなど
1990年代に入ってもますますの活躍を見せていたが、
自身が還暦に近づいてきた中、
人気絶頂のタイミングで「ISSEY MIYAKE」のメンズ部門の
デザイナー職を若手の滝沢直己に譲り、この頃から若手へと世代交代を進め始める。

1990年代後半に入ってもイッセイミヤケのレディース部門の
デザイナー職は継続していたが、
1999年にはメンズに続いてレディース部門のデザイナー職も滝沢直己に譲り、
還暦を迎えて高田賢三と同じ年にデザイナーとして第一線から引退。
 
 
 
 

第一線から退いた2000年代以降


パリコレデザイナーとしてのキャリアを終え、
「ISSEY MIYAKE」に関しては総合的に監修する立場となった三宅氏は、
2000年代に入ると「A-POC」という1998年にスタートした
革新的なプロジェクトの活動に専念するようになる。
 
ただし、完全にブランドから離脱したわけではなく監修を行う中で、
2010年代前半には藤原大の後継者として三宅氏が
ISSEY MIYAKEの後継デザイナーに指名した宮前義之と共に
TBS・MBS系のドキュメント番組「情報大陸」に出演した事もあり。

その他、2007年には「21_21 DESIGN SIGHT」 という施設を開設し、
その空間のディレクターとしても活動するようになった。
 
 
2006年、第22回「京都賞」で思想・芸術部門賞を受賞。2010年には日本政府から文化勲章を受勲している。
 
 

2022年8月死去

 
 
2022年8月、がんにより84歳で死去。
世界中のメディアによりその事を広く報じられる。
 
 
 
 

 
 
Pen 「特集:【完全保存版】 いまも尽きぬ創造のチカラ 三宅一生の仕事。」〈2019年2/1号〉 [雑誌] Kindle版

 
 

関連映像

 
 
イッセイミヤケからのメッセージ-2006年京都賞

 
 
1980年代一生三宅ファッションショー、東京

 
 
 


 
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